日本そして「いわき」の未来はわたしたちが創る
個別指導×自立学習

こみみ12月号
先日、ある中学生と英語の勉強をしているときに「時や条件の副詞節に未来形を使わないのは、なぜですか?」という質問を受けました。
多くの学生が「それはそういうものだ」と疑問をもつことなく受け入れているテーマに、
ひとつひとつ「なぜだろう?」と考えているため、
今は若干英語で躓いているようにみえますが、
(数学や理科はとてもよくできます)
いずれは英語も克服することと思います。
一方で、
「副詞節」と聞いただけで難しさを感じて理解することを拒み、
丸暗記に逃げたり(ちょっと応用を試された問題には対処できません)、
それどころか、
そのような英文法の話題(昔から頻出です)があることすらも忘れてしまっている大学受験生は意外に多いです。
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あくまでも個人的な印象ですが、「いわき」は教育熱心なご家庭が多く、
早い時期から進学塾に通わされたり、
強制的に家庭教師に勉強を教えてもらったりしている中学生が多いように思います。
また多くの進学校も宿題や課題が必要以上に多いと感じています。
受け身の姿勢の「やらされ感」の強い子は成績も、いずれ伸び悩みます。
勉強を「苦行」と捉えるようになり、嫌いになってしまい、
自分で考える力が養われません。
ひと言で言えば、
学習の仕方が、やっつけ仕事になってしまいますから、勉強時間が成果に比例しないのは当然です。
個人的な見聞では、進学実績のよい高校ほど、あまり「宿題」は出さないようです。
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紫紺塾では、学生本人から請われない限り「宿題」は出さないようにしています。
ケースにもよりますが、
特に中学生については、受験期の早い時期までは、本人の興味関心を尊重して、
好きな科目に集中してもらうように心がけています。
自分のアタマを使って考え「なぜだろう?」と問える心を大切にしてあげて、成績も伸びれば、
いずれ嫌いで苦手な科目も不思議と克服できるものです。
※この記事は、11/14発行「こみみ(12月号)」にコラムとして寄稿しています。
自ら学ぶを育てる Vol. 1「初めての定期テスト」はこちら
自ら学ぶを育てる Vol. 4「受験をどう捉えるか」 はこちら
(投稿者プロフィール)
東京中野生まれ
桐蔭学園高等学校
明治大学政治経済学部卒
会社員時代に、法政大学大学院で経営学を学ぶ
専門は、人材育成論
日系大手企業、外資系企業で約20年人事部勤務後退職
公立中学校勤務を経て、教育業界へ
2017年 福島県いわき市で「紫紺塾」を開塾