やる気のみなもととは

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「やる気が出ないー。」

「やりたくないー。」

子ども達はよく、そうぼやきます。

塾の場合は、そもそも目的意識のある子の集まりなので、授業の中でそういった言葉を

聞くことは少ない(もしくは思っても言い出せない。。)のですが、

おそらく自宅では前出のように嘆いているんでしょう。

 

保護者の方からも

「やる気をださせるためにはどうしたらいいのでしょうか?」

と尋ねられるときもあります。

 

やる気が出る、出させるスイッチが背中かどこか、分かりやすい部分についていて、

それを押すだけでよいのなら、そんな簡単なことはありませんが、、、

そんなもの探してもなかなか見つかりませんよね(笑)

 

スイッチがない、わけではないかもしれませんが、

体、心に埋め込まれているであろう回路は、固定スイッチひとつでON/OFFできるような、

そんな単純なものではないということだと思います。

 

いわれなくてもやる子

いわれればやる子

いわれてもやらない子

 

いろいろな性格、タイプがありますから、

そこを身近にいる大人が見極めて、ベターな対応を考えなければなりませんし、

場合によっては大人の強制力を働かせることが必要な時もあるでしょう。

 

やる気とは本人が自ら出すものだ、というのを前提にしつつも、

周囲の大人もモチベーションが上がるような工夫や仕掛けを用意するのが理想だと思います。

学習塾であれば、授業の中に「知的好奇心」や「できる喜び」などを子どもたちが感じられるような工夫が必要になってきます。

 

「やる気」が話題になったとき、私は子ども達にこういったりします。

 

たとえば私が「100万円あげるから頑張って」といわれれば、100万円ほしいから、みんな死に物狂いでみんな頑張るでしょ?

逆に、急に拳銃を持った悪い人がやってきて「今すぐ頑張らなきゃ命はないぞ」といわれたら、死にたくないから頑張るでしょ?

行動する、しないことで、正の影響、負の影響が出ることがはっきりとわかりやすければ、

それは直接気持ちに働いて、行動に移すことになるんです。

 

でも、この「飴とムチ」と呼ばれる方法は道徳的に、または精神衛生上あまりよくないと思いませんか?

そして世の中そんなに単純じゃないし、極端じゃないですよね。

本来は、もっと真っ当な方法でやる気なり、モチベーションを上げるべきだと思います。

では皆さん、やる気とはどこから来るか知っていますか?

 

やる気のみなもと、源泉、それは常に「理想」と「危機感」です。

 

僕もあんな風になりたい、私もこんなふうにできるようになりたい、

そういった理想があって「自分もそうなりたい、少しでも近づきたい」という気持ちが、

行動をおこす動機付け、つまりやる気になるんです。そう思いませんか?

 

また、「このままじゃ駄目だ」「こんな状態ではいけない」

そういった危機感が、やらなければいけない動機付け、やる気というよりは

やらなければならない気、になります。

逆に言えば「理想」や「危機感」がなければ、人はしんどい作業を自ら進んでやろうとはしないものなんです。

 

では、どうしたらいいのか。

 

理想をもつことです。

 

別に今すぐに、でなくてもいいです。

誇れるような立派な理想じゃなくてもいいですよ。小さな夢、でもいいです。

そして、理想が生まれれば同時に危機感も生まれるものです。でしょ?

「理想なんて思い浮かばない」という人も中にはいるでしょう。

でも、ひょっとしたら、考えたことがないから、浮かんでこないだけかもしれませんよ。

 

あなたは何をしているとき、一番楽しいですか。何に喜びを感じますか?

 

あなたは誰に、何に憧れていますか?

 

絶対にほしいものはなんですか。逆にいらないものはありますか?

 

将来的に、自分はどういった人になりたいですか?

 

なりたくない人って例えばどういう人ですか?

 

あくまで、今現在の理想でいいです。

時間の経過とともに変わったっていいし、実際、変わるものです。

皆さんよりだいぶ年上の私でさえ、ときどき湯船につかって考えますよ。

 

どこにあるかどうかわからないスイッチを探すよりも、

理想を頭の中で思い描くことのほうが楽しいし、

もし、頭の中で思い描けたら、現実に描くためには何が必要なのか、道具や手段を考えるようになると思いますよ。

今晩、湯船につかって、是非チャレンジ、試してみてください。

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