お子さんを持つご両親が一番悩むのは、いつの時代も教育です。 どんな教育をすれば、子どもの未来が輝くのか。 本人が夢をつかみ、充実した青春にできるのか。 子どもを想う気持ちが強いほど、親にとって悩ましい問題になります。
そんなとき、ご両親には少し視点を変えていただきたいです。 最初から正解を選ばなければ、と焦らないこと。 子どもが習い事で体験するように、親も習い事の選択の過程を学習経験だと考えてみるのです。
子どもに合う先生か、子どもの資質を伸ばせる内容か。その体験と評価から、継続するかほかに変えるかを決めていく。体験・評価・変化という流れは、人生そのものでも重要なプロセスです。
子どもスクールナビは、「親子で学ぶ」を支えてくれるサイトになるでしょう。社会人を長くやると、人はどこかで必ず失敗することがわかります。 挑戦がある人ほど、失敗も多くなることはご両親も十分承知されているでしょう。しかしこの点も、我が子の習い事になると忘れがち。むしろ失敗を糧にして、どうリカバリーをしていくかを、親子で一緒に考えるくらいのほうが、逞しい精神力を養えます。
最後に、子どもを成功させる一番の要因について。私は、歴史研究と現代ビジネスを融合させた仕事をしています。拙著『経営者図鑑』では、大人になって大成功を収めた世界の経営者の自伝や自著を詳細に比較して、彼らの共通点を指摘しました。
大成功した経営者は、大富豪の息子もいれば、貧困で苦しい幼児期を過ごした人もいました。成功に貧富は関係なかったのです。
では、何が成功した彼らの共通点だったのか?それは、親が子どもに与えたゆるぎない愛情でした。両親の場合でも、片親の場合でも、親が子どもにゆるぎない愛情を注いだ家庭から生まれた子どもは、プライドと自尊心、自分は大切な存在だという確固たる想いをもって育ちます。親からの信頼、親から愛された自分という記憶こそが貧富やその他の条件の違いを乗り越えて、子どもたちに夢を実現させる大きな力を与えたのです。
難しい時代だからこそ、豊かな未来を実現するために子どもによい習い事を選んであげたい。 ご両親のお気持ちに、子どもスクールナビは真摯に応えてくれます。みなさまのご家庭で、子どもたちの明るい笑顔が見られることを願っています。
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鈴木 博毅
1972年生まれ。慶応義塾大学総合政策学部、京都大学経営管理大学院(修士)卒。ビジネス戦略、組織論、マーケテイングコンサルタント。貿易商社にてカナダ・豪州の資源輸入業務に従事後、国内コンサルティング会社に勤務。2001年からビジネス戦略コンサルタントとして独立。ビジネス書の著作27冊(営業、組織戦略等)。中国、韓国、台湾、香港、ベトナム、タイなど10数冊が海外翻訳されている。
日本的組織論の名著『失敗の本質』を現代ビジネスマン向けにエッセンス化した『「超」入門 失敗の本質』は、16万部超のベストセラーとなる。『戦略図鑑』『経営者図鑑』『戦略は歴史から学べ』など著作多数。特定業界で国内シェアNo.1の企業など成功例多数。公的機関の研修・講演実績も多い。鈴木 博毅の著書