皆さんは小さい頃、
美術館や博物館へ連れて行ってもらった記憶はありますか?
私はほとんどありません。
名画というものを初めて意識したのは、
中学校の美術の教科書でした。
ゴッホ。
モネ。
ルノワール。
有名な作品を見ても、
正直なところ何も感じませんでした。
もちろん勉強はします。
作者の名前も覚えます。
時代背景も覚えます。
なぜならテストに出るからです。
でも、
「わあ、すごい」
という感動はありませんでした。
ただの勉強でした。
大人になった今、
美術館へ行く機会も増えました。
そして思うことがあります。
もし小さい頃から本物の絵に触れる機会があったら。
もし親が
「きれいだね」
「この絵好きだな」
と話してくれていたら。
私はもっと違う感性を持っていたかもしれない。
もっとアートを楽しめる人生になっていたかもしれない。
そんなことを考えるのです。
音楽も同じだと思っています。
今は便利な時代です。
スマホを開けば、
いつでも音楽が聴けます。
YouTube、サブスク。
CDを買わなくても音楽は楽しめます。
でも、
生演奏は違います。
ピアノの音が鳴った瞬間の空気。
身体に伝わる振動。
音が生まれて消えていく瞬間
録音では味わえないものがあります。
特に1歳、2歳のお子さんは、
理屈ではなく感覚で世界を吸収しています。
だからこそ、
本物の音に触れる価値がある。
レッスンでは毎回、
講師がピアノを演奏します。
お子さんはその音を全身で感じます。
時にはじっと聴き入り、
身体を揺らし、笑顔になります。
それが将来、
ピアノを弾くことにつながるかもしれません。
音楽を好きになるきっかけになるかもしれません。
それ以上に
本物に触れた経験は、
その子の人生のどこかに残る。
だから私は、
1歳、2歳という時期にこそ、
生演奏を聴く体験を大切にしたいと思っています。







