子どもを海外に出す前に育てておきたいこと

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   近頃では、小学生、中学生、高校生が海外でのホームステイに参加するのは珍しくありません。ホームステイは、それまで身に付けてきた英語を実践の場で使ってみる絶好のチャンスであり、トライアルでもあるでしょう。また英語の知識以外にも必要なものがあります。ホームステイに出す前に、子どもに育んでおきたい3つのことについて考えてみたいと思います。

1. コミュニケーションしようとする姿勢

 現地で耳にする英語は、学校で聞く音声教材とは速さやアクセントが異なり、慣れるのに時間が必要です。慣れてくれば、ネイティブ・スピーカーの英語を聞きとって理解できるようになります。理解できればまねして使えるようになります。このようにして「生きた英語」を徐々に身につけていくことができます。

 こうした生きた英語を身に付けるには、相手とのコミュニケーションが重要です。「英語が早くて聞き取れない」からといって、部屋にこもってしまっては、せっかくの生の英語を身につけることも、ホストファミリーからいろいろと学ぶこともできません。

 積極的に相手とコミュニケーションしようとする姿勢は、何よりも先に必要といえるでしょう。ホストファミリーに対してお客さまのような態度でいると、なかなか溶け込むことはできないでしょう。とくに英語圏では、消極的な態度では受入れてもらえません。

2. 人への興味と関心

 日常生活で、人への興味をもてない子どもはホームステイへの参加は難しいでしょう。現地のホストファミリーは、日本の子どもを楽しませるためだけに受け入れてくれるのではありません。お客さまのように、何かしてもらうまで待っているようでは、ホストファミリーはその子を受け入れることを楽しいと思えず、一緒に生活するのは厳しいでしょう。それは反対の立場になって考えてみればよく理解できます。

 自分から人に話しかけない、人と目を合わせない、ゲームばかりして人と関わらない、同じ世代の仲間とは話せるけれど大人とは話ができない。このような子どもは今の日本では珍しくありませんが、そのような人はホームステイには向いていません。

3. 多様性への柔軟な態度

 ホームステイで得られるのは英語力だけではありません。生活を通じて異文化を体験するチャンスです。生活様式、食生活、時間の使い方、家族・人間関係、自然、気候、宗教など、普段の生活とは異なるものに出会います。

 「食事は油が多いし、入浴はシャワーだけ。知らない人にも『Hi!』って言われる……」と日本とは異なる生活をネガティブに思う子どもが多いのが現実です。海外で生活するには、「へえ、そういうこともあるんだ~。私もやってみよう!」という柔軟な態度が必要です。自分の文化とは違う相手の文化に対して、好奇心や興味をもてるといいですね。未知のものはなにかと不安ですが、体験しようとする勇気は幼い頃から育んでいきたいものです。

 海外を訪れて異文化を体験することは、将来、英語を使うときに大きく役に立ちます。英語は、単語や文法、発音といった英語の知識を知っていれば話せるわけではありません。コミュニケーションしようとする姿勢、人への興味と関心、多様性への柔軟な態度、これらは英語を使用する際に必要となってくるのです。ホームステイでは、これらをさらにブラッシュアップする経験ができます。

 ラボ・パーティでは、海外の家庭で生活するホームステイ・プログラムが充実しています。アメリカ、カナダ、ニュージーランド、中国、韓国で、ホームステイを展開しています。そのホームステイは参加する子どもにとって、ただ単に英語を学ぶだけではなく、ラボ・パーティのクラスで身につけてきたコミュニケーション力を発揮し、ブラッシュアップする良い機会となっています。


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