いま多くの英語教材が存在し、書店でも多くの子ども向け英語教材を目にすることができます。どのような教材を選んだらいいのか、幼いお子さんをもつ保護者の方は迷うことでしょう。幼い子どもにぜひ出会ってほしい「英語絵本」についてお話ししたいと思います。
この記事の目次
1. くり返し聞くことのできる英語教材
幼い子どもは大人と違って、耳から音声を聞いて身につけることが得意です。英語も最初に文字などを覚えるのではなく、音声を聞くことで無理なく出合うことができるでしょう。「聞く」ことが得意な時期には、多くの良質の英語音声を聞かせてあげたいものです。
それも子どもが興味をもって、くり返し聞くことのできるものとして「英語絵本」がお勧めです。大人の教材のように単語を覚えたり、同じ会話のやりとりしたりをくり返したりするのは、子どもにとってはおもしろいものではないので、長続きしません。
絵本はワクワクドキドキしながら、何度でも耳にすることができますから、英語音声をくり返し「聞く」には最適です。最初は英語が理解できなくても、イラストを見ながらストーリーを追い、英語音声を耳にすることができます。日本語に訳されている作品でしたら、日本語で読み聞かせをしてあげてから、原作の英語絵本に出会うのもいいでしょう。
2. 英語絵本の選び方
「英語絵本」といっても英語を学ぶことを意図したものは、子どもは最初は興味をもつでしょうが、何度もくり返し聞くことはありません。なぜなら内容がおもしろくないからです。単語や文法を教えることを目的とした絵本ではなく、絵やストーリーといった内容そのものを楽しめるものを選ぶ必要があります。そのなかでも賞をとったり、昔に発刊されたりした作品は、子どもに人気のある絵本です。日本語に翻訳された英語絵本も多くありますね。
絵本は、心地よいことばのリズムやくり返しで構成されることが多く、子どもは英語だとしても耳で聞いて心地よく感じるものです。心地よいから何度も聞くことができるのです。幼い頃は、文字を頼りにするのではなく、耳から自然にリズムやアクセントを身につけたほうがいいのです。
保護者が英語を読むことに自信がなければ、CDなどがついている英語絵本を利用するといいでしょう。英語の音声も子どもだからといって、スピードがゆっくりなものを選ばないほうがいいでしょう。ネイティブ・スピーカーが、子どもに絵本を読むスピードのものを選びましょう。英語は日本語とは異なり、リズムやアクセントに特徴がありますから、何度も聞いてそれらがおもしろいと、まねしたくなるでしょう。
3. みずから学んでいける英語を
英語は暗記ばかりしていても、使えるようにはなりません。なぜなら暗記した英語は自分のものになっていないので、自分の気持ちや意見を伝えるには足りないのです。母語もそうですが、英語も一生をかけて身につけていくもの。英語も自分で考え、つかみ取っていくことが重要です。
さまざまに想像をめぐらせることができ、また「どうしてだろう?」と考えることができるのが絵本や物語の良さです。「きっと、なになにだからだろう」と、自分の頭で考える。もしくは一緒に読んだ大人やきょうだい、仲間と考えを共有することもできます。
絵本や物語は、楽しみながらくり返し聞くことができ、そこには豊かなことばがちりばめられていて、自分で想像し、考えることができるのです。未来を生きる子どもには、そのような絵本や物語に出会いながら、英語を豊かに身につけていってほしいと思います。
ラボ・パーティでは、絵本や物語を音声教材として使用しています。それは圧倒的な量の英語音声を子どもたちが聞くことが大切だと考えているからです。耳から聞いた英語を、レッスンで仲間と対話しながら英語劇にしていきます。レッスンは絵本や物語を題材に、じっくりとコミュニケーション能力を育むことのできる場となっています。ぜひ一度、体験レッスンにご参加ください。お待ちしています。
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